1996年 18歳 高校卒業後
すぐに彼女は、出来た。
だけど、僕は埼玉県、彼女は神奈川県で遠距離恋愛だった。
毎日の30分の通話とポケベルで連絡を取り、お互いに時間がある時は、よく文通もしていた。
僕は、当時東京渋谷にある建築関係の専門学校に行っていた。
彼女は神奈川県にある福祉専門学校に行っていた。
僕と彼女は、会う時は一週ずつ交互に日曜日よく会っていた。
付き合い出して、3ヶ月が過ぎた頃に、彼女と約束している場所に行っても彼女は来ない?
PHSも圏外、もしかして緊急時と思い彼女の自宅に連絡を入れると、彼女の母親が、1時間前に外出して行ったよ。
まだ会ってないなんておかしいね?
そして、もう少し待って見ようと待ち合わせ場所で待った。
待ち合わせ時刻から2時間遅れで、彼女はきた。
しかし、彼女は疲れきっていた。
彼女は、不思議な笑みを浮かべているように見えた。
もしかして「浮気」?
ストレートに聞いてみた。
すると、彼女は認めた。
じゃあ、俺、帰るわ。
2週間音信不通になり、彼女は何事もなかったかのように、振る舞う。
ねぇ、アタシのこと好き?
どれくらい、好き?
ねぇ、何で、いつも黙っているの?
彼女がカラオケ行きたいって言われ、一緒にカラオケに行くけど、カラオケを楽しむのは彼女だけだった。
ちょっと、海、行ってくる。
だんだんだんだん、1人になりたいと思うようになってきた。
彼女の浮気はフィーバー中。
もう、呆れて何も言う気は起きなかった。
ただ、彼女に傷はつけたくない。
振られるのを待った。
彼女の浮気8回目位の時に、彼女がこんな事を言い出した。
女心としては、ただ優しい彼氏は不要なんだよ。
そうなんだね。
悪いことしたら、ちゃんと怒ってくれないといけないんだよ。
コイツ何言っての?
って、内心思ったけど、まぁ目を瞑った。
うちの彼氏、何考えているのかわからないけど、いつものように「ホテル」のフリータイム午前8時00分〜夕方17時00分まで一緒に居ても何もしてこないし、何か変なんだよって、彼女が女友達と電話しだした。
それを聞いて、お前1人で遊んでろ。
だいたい、何で朝から晩まで、こんなとこに居なきゃ
いけないんだよ。
言わないようにしてたけど、ただ「セックス」目的だったら、俺とはあわないよ。
俺は、「ホテル」よりも「海」が好き。
今日は、俺に関わるな。
お前の番号拒否するからな。
じゃあな。
彼女をホテルに置き去りにして海に向かった。